歯科大曽根クリニックからのご挨拶

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ご挨拶

院長挨拶 – 感動できる治療に狙いを定める

根が正直なもので……

歯科大曽根クリニックのホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

時々、なんで大曽根歯科クリニックではないのかと尋ねられることがあります。これ、私なりの検索戦略なんですね。開院した1987年頃はグーグルもヤフーもありません。頼りになるのは五十音別電話帳だけ。しかし、電話帳で探すにはフルネームを覚えていないと始まりません。そこで、まず「歯科」であるとアピールして、次に「大曽根」にあることを謳(うた)いました。結果は読み通り。パソコンやスマホの時代になっても当初の狙いは変わっていません。根が正直なので、何事にも嘘がつけないのです。患者さまに対する説明にも治療にも決して手を抜きません。そんな私の考え方をご紹介しましょう。

患者さまへの慈(いつく)しみを胸に

もともと手先は器用なほうでした。小学6年生の時には地元商店街の玩具店が主催するプラモデルコンクールの年少の部で優勝したこともあります。パーツの突起部を削ったり、接着剤のはみ出しをなくしたりして、子供なりにきれいな仕上がりを心がけました。出品した米軍偵察機の計器の目盛りやパイロットの表情などを細い筆で丁寧に描いたことも評価されたようです。文科系と理科系とに分ければ、典型的な理科系タイプでした。

振り返ってみると、周りに医療関係者がいたからとか、自分が小さい頃お医者さんに命を救われたからといった理由ではなく、細かな作業や理科の勉強が好きだったことが歯科医という道を選ばせたような気がします。つまり、歯科医ありきではなく、自分の興味や特技を生かしたかったのでしょうね。

誰でも、好きなことを仕事にして、それが人を喜ばせることにつながれば非常に高い満足感を得られると思います。幸い、私はさまざまな巡り合わせで現在の立場にいます。そう考えると天職かもしれません。このため、患者さまに対しては常に慈しみの気持ちを持って向き合うように努めています。

「噛み合わせ」の研究はライフワーク

開院30年を目前にしてしみじみ思うのは、人間の体の緻密さです。人間は一つの大きな形が漠然とあるのではなく、さまざまな臓器や器官が互いに関わり合って成り立ちます。歯科医は往々にして、歯を治すことだけに一生懸命になりがちですが、体を構成する大事なパーツである以上、歯の治療は体全体に及ぶことを忘れてはならないと思います。

「噛み合わせ」はその一例でしょう。猫背や、反り過ぎた腰などのような悪い姿勢は歯に負担をかけます。逆もまた真なりで、噛み合わせが悪いと全身のバランスを崩します。つまり、歯を治療することが体全体の調子を整えることにつながるのです。噛み合わせは学生時代からのライフワークでもあるため、現在も最先端の情報に触れるための勉強を欠かさず、治療時にも注意を払っています。

言うまでもなく、人間の体は一人ひとり違います。いわゆるストライクゾーンの広い人がいれば狭い人もいる。歯科医に求められるのは、それぞれの広さに応じて、最適な治療を提供することだと思います。たとえ、その治療が一人だけにしか使えなくても最善を尽くす。「これでいいや」で済ませない。そういう心構えは今も肝に銘じています。

常に患者さまの立場を忘れない心がけ

噛み合わせにおけるストライクゾーンとは、100ミクロンの隙間でOKという人と10ミクロンの隙間でもNGという人の差です。歯は毎日使うものですから、違和感や不安感を我慢し続けると、いつかストレスを招きます。それを取り除くため、治療中には文字通り、全身全霊を込めて患者さまに接します。仮に、治療の流れが10工程あるとして、9工程が合格点でも、たった一つの工程が落第点だと工程=治療全体の品質や精度を損ねてしまいます。ですから、常に患者さまの立場を忘れないように心がけています。

実は生まれつきの天然歯は本来、ほんの少しずつ削れています。噛み合わせが正しければバランスよく削れていくので問題ありません。ところがインプラントやセラミックを入れると、そこだけ削れなくなるのでバランスが崩れます。このため、セラミックの場合は数年に一度、天然歯の状態に応じて少しずつ人工的にすり減らさなければなりません。結局、インプラントもセラミックスも立派に歯の代わりを務めはしますが、機能を完全に取り戻すわけではありません。ですから、できる限り天然歯に近づけるためには長期的なメンテナンスを施す必要があるのです。

自然に「軟着陸」できる治療を

すでに触れたように、天然歯は自然に削れていくものです。それが体全体のバランスを損ねないように注意しながら患者さまと向き合う。いわば、体の状態やバランスを崩さないよう「軟着陸」させるためのお手伝いをすることが私の務めであると考えます。

その考えに立っていつも心に留めているのは「感動できる治療を追求する」ことです。往々にして患者さまは「気にならない状態」や「ピッタリあったもの」イコール「なんともない治療」を好まれるように思います。

それはそれで結構なことですが「気にならないです」と笑顔で言われるのは実は私には敗北宣言です。私が目指すのは「す、すごい!」「本来の(噛む)力が戻ってきた!」と感動されるような治療だからです。誤解を恐れずに言えば、レベルの低い治療は失敗してもリスクが低い。しかし、私の求めるのは「リスクは高いけれどもレベルの高い治療」です。

当院は私だけが頑張るのではなく、スタッフ一丸となったチーム医療で患者さまに感動の治療をお届けしています。治療の際には患者さまが納得するまで、時間の許す限り、とことん丁寧に説明させていただきます。

「案ずるよりも生むが易し」
特に噛み合わせが気になる方は、当院を気軽にお訪ねください。

院長:加藤勝弥

略歴

1982
岐阜歯科大学卒
同 口腔外科第二講座入局
1987
歯科大曽根クリニック開業
  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本全身咬合学会
  • イエテボリ大学(スウェーデン)セミナー
  • 千代田丸茂研修会 等
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